「墓活」の必要性
父親が墓を買った。
近くに祖父母の墓があるんだからそこに入ればいいんじゃない? と思ったんだけどそこには入れないらしい。
理由は父が次男だから。祖父母の墓のある宗派的にそういうことになっているとのこと。
父は結婚して家を出ても祖父母と同じ町内に住んでいるし在命中の祖父母や長男夫婦との仲も問題ないのだから、同じ墓でいいじゃん。と思ってしまうがそういうことではないらしい。
自分の墓を持つのも悪くない、と父は考え墓を得た。幸い町内に見つけることができたけれど、土地に余裕なく墓を得難い土地もあると思う。また自分が墓に入っても墓を守ってくれる長男らが同じ町内にいない場合は、墓参の手間を考えほかの土地に購入することもあると思う。
女性の3割が「墓に入りたくない」 新たな埋葬法が不要論を後押し
http://dot.asahi.com/wa/
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“女性が、先祖代々の墓に入ることをうっとうしがったり、家族のしがらみから抜け出したいと思ったりするのは、今に始まったことではない。”
とあるが、自らは先祖代々の墓に入ることを厭わず家族のしがらみもとくに感じず生きてきたけれど墓のほうに拒否されるという父のようなケースもある。
の検索結果を見て、次男が両親の墓に入れないということは珍しいことではないことがわかった。
近ごろは臨機応変に対応するところも多く一緒に入ることは必ずしも難しいことではないらしいが、長男以外の男性は自分の墓についていずれどこかのタイミングで考えなければならないときがくるように思う。
お墓はいるか、いらないか。
わたしは「いる」と考える。父の「墓活」を見て、自分が生きているうちに自分の入る墓のことを考えるのも悪くないなーと思えた。