あんとパン

あんとかパンとか。

離陸前の緊張をほぐすために

あんな鉄の塊がなぜ飛ぶの? と昔から呼ばれてしまいがちな飛行機。
今の飛行機に鉄はそんなに使われてないらしいけれど、離陸前のあのなんともいえない緊張感は鉄であろうとなかろうと変わらないと思う。

そんな離陸前の旅客機内で流れる、機内安全ビデオが話題になっている。

ビキニ姿で安全講習、機内ビデオに賛否 ニュージーランド航空
http://www.cnn.co.jp/business/35043840.html

ニュージーランド航空は以前から乗客の目をひく機内ビデオで話題を集めており、これもその中の一つのよう。

そもそも機内安全ビデオってなぜ流してるの? 調べてみたところ、航空法で義務づけられているとのこと。
機種や座る場所によって使用する非常口違うからちゃんと見たほうがいいんだろうなーとは思う。でも酸素マスクが降ってきたりヒールを脱いで屈んだりといういつもの場面が出てくると、正直どうでもよくなってしまう。

ビデオ上映ではなく、客室乗務員が口頭で説明・実演することもある。
ビデオ同様、見ている人はほとんどいない。

目の前で実演が繰り広げられていると、いたたまれない気持ちになってくるのはなぜだろう。

人目をまったく惹かない街頭パフォーマンスの前を通らなければならないようないたたまれなさ。ごめんね、わたし急いでいるから、と聞かれてもいないのに理由を用意しながら足早にとおりすぎるあのいやな感じ。
離陸前の緊張に、別の類の緊張が加わってしまう。早く終わらないかな、と正直思ってる。

ニュージーランド航空のような注目の集め方、「あり」だと思う。
目をひくものであれば、それに集中することで離陸前の緊張がほぐれる。

思わず足を止めて見入ってしまう街頭パフォーマンスような、そんなビデオや口頭説明がもっと増えて欲しいと思う。
客室乗務員がラップで説明した便もあったとか。そういった試みが広がってくれますように。